Jw_cad (JWW)は、誰でも使える無料のCADソフト、建設業界のCAD作図としてして多様な機能を搭載し活躍する汎用2DCAD、使用できる作図パターンも豊富、Jw_cad (JWW)にはサンプルデーターも付属、CAD作図入門者の手助けとなっています。
Jw_cad の線種は、実線を中心に線パターンの違う点線、鎖線が7種類、補助線が1種類、一般的なCAD作図に使用する9種類の線種があります。
バージョンアップされた Jw_cad は、CADデーター交換標準仕様(SFX)の線種や、ユーザー独自の線種の作成が可能です。
線種変更は、線属性バーをクリックし、線属性メニューの線ボタンで変更します。
(線種パターンの変更はこちらを参考に)
SFX対応拡張線色、線種をチェックすると豊富な線が選択できます。
図形の作図補助に必要な補助線は、印刷時のプリントに反映されない便利な線。
線の種類
線作図は、用紙に対しての水平線、垂直線、方位に対しての水平線、垂直線、自由な角度による線の引き方があり、用紙の上を北の方角として作図します。
直線
線コマンドは、メニューバー ⇒ 「作図(D)」 ⇒ 「線(S)」、または、「作図(1)」ツールバーの「/」、クロックメニューでは、左ドラッグでAM1時の方向へマウス移動。
線コマンドが書込み状態で、コントロールバーの水平・垂直欄を空白にした場合、自由な角度による線の作図。
線 コントロールバー
作図例:直線
図①は、開始位置Aを(L) ⇒ 終了位置をBを(L)、或いは開始位置Bを(L) ⇒ 終了位置Aを(L)での直線。開始位置を(L) ⇒ 終了位置を(L)
※(L)左クリック・・・free(任意点)、(R)右クリック・・・Reed(読取り点)、または、文字選択
Jw_cad のマウス操作は任意点は(L)、読取り点は(R)で、任意点(L)は任意位置(自由な位置)で左クリックすること、読取り点(R)は、線分の端点、仮点、実点、交点などで右クリックすることを指す。
作図ウィンドウーの左下側メッセージ欄には、「始点を支持してください (L)free (R)Reed」の表示。
Jw_cad の操作になれるまでは、常にコントロールバーとメッセージ欄を見ながら作図すれば操作に慣れるのが早くなります。
作図例:直線
水平・垂直線
線コントロールバーの水平・垂直にチェック。
図②は、開始位置Cを(L) ⇒ 終了位置Dを(L)
開始位置Dを(L) ⇒ 終了位置Cを(L)で水平線を作図、開始位置Eを(L) ⇒ 終了位置Fを(L)
開始位置Fを(L) ⇒ 終了位置Eを(L)で垂直線を作図。
開始位置を(L) ⇒ 終了位置を(L)。
※(L)左クリック・・・free(任意点)、(R)右クリック・・・Reed(読取り点)、または、文字選択
軸角を固定した水平・垂直線
コントロールバーの水平・垂直にチェックをいれ「設定表示欄」の「∠0」を左クリックし、「軸角・目盛・オフセット」設定欄の軸角に設定したい角度を書込み。
図③は軸角を指定した、開始位置Cを(L) ⇒ 終了位置Dを(L)、或いは開始位置Dを(L) ⇒ 終了位置Cを(L)で水平線を作図、開始位置Eを(L) ⇒ 終了位置Fを(L)、或いは開始位置Fを(L) ⇒ 終了位置Eを(L)で線分CDの垂直線、開始位置を(L) ⇒ 終了位置を(L)。
※(L)左クリック・・・free(任意点)、(R)右クリック・・・Reed(読取り点)
水平・垂直にチェックをしなければ、指定された軸角からの自由な直線となり、傾きに角度を指定した場合は、軸角を基点とした指定された角度の直線となります。
水平・垂直にチェックし、傾きに任意の角度を指定した場合、カーソルを360°回転させながら、軸角を基点とした指定された角度の直線が(L)か(R)で選択できます。
軸角の水平 ⇒ 軸角の水平から指定した角度 ⇒ 軸角の垂直 ⇒ 軸角の垂直から指定した角度 ⇒ 軸角の水平のように360°いれかわる直線が(L)か(R)で指示できます。
角度を指定した直線
コントロールバーの傾き欄に角度を指定した場合は、指定された角度の直線が引けます。
コントロールバーの水平・垂直にチェックをいれ、傾き欄に角度を指定し、カーソルを360°回転しながら指定した角度の直線を(L)か(R)で指示。
水平 ⇒ 水平から任意の角度 ⇒ 垂直 ⇒ 垂直から任意の角度 ⇒ 水平の順に角度がいれかわる直線が(L)か(R)で指示できます。
※(L)左クリック・・・free(任意点)、(R)右クリック・・・Reed(読取り点)
連続線
連続線は、メニューバー ⇒ 「作図(D)」 ⇒ 「連続線(R)」、または、「作図(1)」ツールバーの「連線」。
クロックメニュー:左ドラッグでPM8時の方向へマウス移動。
※ クロックメニューのAM、PMの切替えはマウスをドラッグした状態で時計表示欄に移動、または、左ドラッグなら右クリック、右ドラッグなら左クリックで切り替え。
(AM・・時計表示色が薄い、PM・・時計表示色が濃い)
連続線の書込み状態になるとコントロールバーが表示され、メッセージ欄に「始点を指示してください(L)free(R)Reed」と指示を促される。
連続線を引くとコントロールバーの表示は変わり「終了」ボタンが表示されるようになります。
連続線の書込みはコントロールバーの「終了」をクリック選択するか、終点を左ダブルクリックすることで終了します。
連続線コントロールバー
作図例:連続線の一筆書き
図は、連続線による一筆書きです。
開始位置Aを(L) ⇒ Bを(L) ⇒ Cを(L) ⇒ Dを(L) ⇒ Eを(L) ⇒ 終了位置Fを(R)で指示。
A(L)、B(L)、C(L)、D(L)は、任意点(Free)ですが、F(R)は点を読取り図形をとじました。
連続線は(R)で終了します。
ソリッドは、各交点を(R)Reedにしています。
※(L)左クリック・・・free(任意点)、(R)右クリック・・・Reed(読取り点)、または、文字選択
作図例:連続線の一筆書き
連続弧
「連続弧」は、連続した弧を描く。
基点
基点は、左クリック毎に、「角度45°毎 【基準点:前線終点】」 ⇒ 「角度45°毎 《基準点:マウス位置》」に変化。
基準角度
基準角度を選択すると、左クリック毎に「角度(無指定) 【基準点:前線終点】」 ⇒ 「角度15°毎 【基準点:前線終点】」 ⇒ 「角度45°毎 【基準点:前線終点】」といれかわる。
「角度(無指定)【基準点:前線終点】」は、前線の終点(終了クリック点)を基準とした自由(Free)な位置に連続線を作図。
「角度15°毎 【基準点:前線終点】」は、前線の終点(終了クリック点)を水平基準(或るい垂直基準)として15°毎の角度が変化する連続線を作図。
「角度45°毎 【基準点:前線終点】」も前線の終点(終了クリック点)を基準として45°毎の角度が変化する連続線の作図。
手書線
「手書線」は、マウスによるフリーハンドの作図。
矩形(くけい)
矩形は、メニューバー ⇒ 「作図(D)」 ⇒ 「矩形(B)」、または、「作図(1)」ツールバーの「□」。
クロックメニューは、左ドラッグでAM1時の方向へマウス移動、コントロールバーの「矩形」を選択。
矩形コントロールバー
作図例:矩形(くけい)
図①は、開始位置を(L) ⇒ 終了位置が(L)の自由な矩形の作図で、図②は、開始位置を(L) ⇒ 終了位置が(L)の矩形に傾きを指定。
図③は、開始位置を(L) ⇒ 終了位置を(L)の矩形にソリッドを選択し、任意色でペイント。
ペイント色の切替えは、コントロールバーのソリッド選択で任意色を選択、任意を選択したのち、色の選択ボックスで変更、ペイント色を変更する矩形の一端点とその対角点を(R)指示します。
図④は、多重を選択し、5個の矩形の面寸法が0になっている、値(5,0)の矩形です。
この多重ボックスの数値は、複雑な図形を作図するのがおもしろいですね。
例えば、この図形の作図は、縮尺1/1、矩形の個数は同数、面寸法のみを変えてみました。
面寸法の大きさで作図される図形が変化しています。多重ボックスの数値をいろいろ変えてみると意外な図形が作図され、お絵かきCADとして面白いです?
※(L)左クリック・・・free(任意点)、(R)右クリック・・・Reed(読取り点)
作図例:矩形
接線
接線は、メニューバー ⇒ 「作図(D)」 ⇒ 「接線(L)」、または、「作図(2)」ツールバーの「接線」を選択。
接線コントロールバー
作図例:接線
図①は、コントロールバーの「円→円」を選択し、円を(L)又は(R)で指示した接線の作図です。
メッセージ欄には、「円を指示してください」 ⇒ 「次の円を指示してください」と表示。
図②は、コントロールバーの「点→円」を選択し、仮点又は実点を(R)で、円を(L)又は(R)で指示した接線の作図です。
メッセージ欄には、「点を指示してください」 ⇒ 「円を指示してください」と表示。
コントロールバーの「角度指定」を選択すると、角度書込みボックスが表示され、選択した円の接線角度を指定できます。
メッセージ欄には、「円を指示してください」 ⇒ 「始点を指示してください」 ⇒ 「終点を指示してください」と表示。
コントロールバーの「円上点指定」を選択すると、円周上の一点を選択した接線が作図されます。
メッセージ欄には、「円を指示してください」 ⇒「円上点を指示してください。(L)free (R)Reed」 ⇒「始点を指示してください (L)free (R)Reed」 ⇒「終点を指示してください (L)free (R)Reed」と表示。